リベルタンゴ

アルゼンチン音楽の専門家として、チャマメだけでなくタンゴはもちろん、ピアソラも、特に活動初期の15年前頃はよく演奏していたが、ピアソラは最近は全く取り上げなくなっていた。先日コンサートでは久々にピアソラのオブリビオンを弾いたが、12月の新宿文化センターランチタイムコンサートではリベルタンゴを演奏する。アルゼンチン音楽はチャマメもタンゴもその音楽の根底にあるものは共通している。しかし今、リベルタンゴに少し違和感を感じてしまっている。あまりに穏やかなリトラールの音楽にどっぷり入り過ぎてしまったからなのだろうか…。リベルタンゴのブエノスアイレスを感じる都会の音に気持ちが入れない…。弾いていて、心が息切れをしてしまう。
長くアルゼンチン音楽に携わって来たアコーディオン奏者として、クラシック畑の演奏家の弾くピアソラより、アルゼンチンの魂を感じる演奏が出来れば良いのかな。

2015年11月11日 | カテゴリー : チャマメ | 投稿者 : 牧田ゆき