映画「放浪の画家 ピロスマニ」

映画「放浪の画家 ピロスマニ」を見て来た。
映画が終わった時、辛くて、しばらく立ち上がれなかった。晩年のピロスマニがあまりに辛い。映画は1969年の作品。ピロスマニはグルジアの画家で、貧しく孤独のうちに亡くなった。死後に高く評価されている。
一時は脚光を浴びながらも、新聞の中傷記事に傷つき、人前から姿を消していく。
人々があまりに、移ろいやすく、確かな評価と確かな地位なんて、表現を仕事にする者にない事、痛いほど分かる。

席から何とか立ち上がり、ピロスマニの絶望を振り払うには少しの時間が必要だった。
ニコ・ピロスマニの絵を見たい。そう思った。
余談だが、貧しい絵描きが女優に恋をした、と歌う「百万本のバラ」は彼がモデルとの事だ。

2015年12月16日 | カテゴリー : チャマメ | 投稿者 : 牧田ゆき