新しいCD Del otro ladoについて②

このアルバムはアルゼンチンから音が送られて来て、そこに日本でアコーディオンを録音しアルゼンチンに送った。
全ての曲では無いが、私が録音したものはとはかなり違ったものになった曲がある。
私の演奏を知って下さっている方は聞いていて分かると思う。
彼女は私のアコーディオンフレーズをカットしてギターソロを挿入するといった事をした。つぎはぎだ。
初めからここはギターソロ、ここはアコーディオンと指定して欲しかった。
どうしても妥協出来ない箇所は直して貰うようにお願いしたが結局、直さずに発表してしまった。
「妥協」という言葉は
常に制作にはついてまわる。
アコーディオンソロでなく歌の伴奏をつける場合は歌手のフィーリングを感じながらアコーディオンをつけるが、録音し直されたら同じフィーリングで歌えるわけがないからアコーディオンとはちぐはぐになりかねない。
「kaze no tabi」はアコーディオンのメロディが聞こえないほどのギターソロを入れたものが送られて来てさすがに私の作曲イメージとはかけ離れていたのでアコーディオンソロに戻して貰ったが、アルゼンチンの編集で私が送ったものとは違うものが発表された。
最終段階のミックスに立ち会えないのはこういう事が起きるのだ。
ラウル・バルボサ師匠が私の為に書き下ろしてくた
Melodía sin acompañamientoは全くいじられていなくてほっとした。
チャマメを弾き始めて22年、やっとチャマメトラディショナルをレコーディングする事が出来た。
日本ではCD盤として発表する約束だが、まだGicelaからは送られて来ない。
CD盤を待っておられる日本のファンの皆さん!もう少しお待ちくださいませ!

2021年5月24日 | カテゴリー : チャマメ | 投稿者 : 牧田ゆき