高校に入り、オーボエを習い始め、学校では室内楽班。
時々トラ(エキストラ)で隣の高校の吹奏楽部からも呼ばれて、楽しいオーボエ時代だった。
高校2年、進路を決める時に私は音大受験を選択した。それからというものの、中学校の音楽の恩師にソルフェージュ、聴音、副科のピアノを教えてもらい、受験に向けてオーボエはフランスのロレー、ピアノも買ってもらって、毎日、唇がタラコになるまで練習した。(お金のかかる子供だ…。両親に感謝)
まだ恐いもの知らずの本番に強かった私は、入学試験前日に不安で上手く吹けなかったのに、あの日はホールの暗闇に向かって上手く吹けた事をハッキリ覚えている。
高校までのびのびと、明るくやって来た私を待っていたのは、厳しい競争の世界だった。