チャマメを心にさまよったパリ

パリは美しい町だ
アパートの近くのマレ地区の
ピカソ美術館はお気に入りの美術館。
ルーブル美術館へは何度も行った。
オルセー美術館には入ってすぐの所に
竪琴のかたわらで悲しげに膝を抱えている少女の像があって、
寂しかった私の心を捕えて、
時々、見に(会いに)行った。
セーヌ川のほとりは楽しい人たちが集って来ていた。
裏道に入りこんでもセーヌ川に出れば
何とかアパートに帰ることができた。
チャマメを心にさまよったパリ。
夏、休暇で人が少ないパリ。
マエストロ・バルボサ師匠夫妻に支えられて
初めての海外生活はワクワクする日々であった。

2023年6月13日