アリー スター誕生 続き 演奏家の苦悩

まだ昨日見た映画の嫌な気持ちが消えない…。アリーをスターにさせるきっかけを作った男性ロック歌手の苦悩…。彼はいつも耳鳴りがしている。それをたびたび映画は耳鳴りの音を描写する。
私の耳鳴りの音と同じ音が映画館に鳴り響くのは大変な苦痛だった。
ロック歌手、自殺しないで生き抜く道は無かったのか…。

音楽家、良いときは僅かだ。輝ける活動時期はほんの瞬間だ。
亡くなったファド歌手の月田秀子さんが大阪のコンサートで私にアコーディオン演奏を頼んで来て下さった時に「もう一度、輝きたいの!」と手紙を下さった。
私は彼女が輝けるアコーディオンを心の底から搾り出して懸命に弾いた。
その時、彼女とは心がひとつになった。
関東地方でもまた一緒にやりたいとお手紙を頂いた。
後に私のコンサートに彼女をお呼びした時にスタッフの無礼な一言で彼女との友情はもろくも壊れてしまった。何年も月日が経って去年、彼女の死を知った。また会いたかった。もっと一緒に演奏したかった。

生まれ変わったら音楽はアマチュアで楽しみたい。音楽を仕事にするということは大変な心の苦痛を覚悟しなければならない。

2019年1月30日 | カテゴリー : チャマメ | 投稿者 : 牧田ゆき