小劇場の音楽

音大卒業後、時は折しも「小劇場ブーム」
大学時代から作曲を始めていた私は、この頃、いくつかのお芝居の音楽を担当させて頂いた。
特に印象に残っているのは「酸素工場」 
「つちのこカンパニー」
独特で魅力的な脚本家、演出家たち。
役者さん達の息使い、
空間に放たれる台詞たち。
小屋の匂い。
大衆演劇の大きな劇場では出せない魅力!
作曲した曲を生演奏して、それが役者さん達の台詞と調和して行く醍醐味。

あの独特の空間が終演して、渋谷ジャンジャンの階段を上がり、町に出た時の不思議な感覚。

とても貴重な日々であった。

2022年12月20日