歌が育ち、再びアコーディオンへ

小劇場の音楽に関わっていた頃は泉のごとく曲が湧いていた。
一日中ピアノに向かい曲を作る毎日。
「アコーディオンだけでなく歌のCDを作って欲しい」とお客様に言われたことがあるが、歌が育ったのはこの頃だった。ずいぶんライブハウスに歌いに行ったものだ。
音大受験前にソルフェージュの先生に「あなたは声楽科でもやれる」と言われたことがある。
声の質を評価してもらえたのか、音程を評価してもらえたのか、分からないが。

そんな頃のある日、夕食後に父がオーストリアで買ってきたアルプス音楽のアコーディオンのCDをプレーヤーにかけた。「こんな風に弾けないだろ」と言われ、アコーディオンを久しぶりに押し入れから引っ張り出して来て…。
楽しい!!
それが、アコーディオンに戻るきっかけだった。
私はそのCDのボタンアコーディオンに興味を持った。習ってみたい。
楽器屋さんに紹介されたのは金子万久先生。
お宅に伺いお話をすると「あなたはそれだけピアノ式アコーディオンを弾けるのだから、そのままピアノ式をやる方がいい」
と…。
レッスンに伺い1ヶ月もたたない内にディナーショーや屋形船でのアコーディオン演奏の仕事を下さり、
先生は「海外留学してアコーディオンを学ぶと良い」
と私に言い続けた。

そんな時に出会ったのは「チャマメ」だった。

2022年12月21日